一人は発達障害、もう一人は不登校のち中退、でもきっと大丈夫

上の子は発達障害、下の子は不登校のち高校中退しました。でもきっと大丈夫。

高校中退した息子のこれまで(27)

席替えで後ろの席に戻してもらった彼は

また登校できるようなります。


10月。秋も深まりつつある頃です。

仲間もでき、その中で特に仲良くなった子が

いました。

A君です。

中間テストの最終日には息子は我が家の近くの

スポーツセンター内にあるゲームセンターに

A君と遊びに行きました。


マンションの下にA君を待たせて、息子は

お小遣いをもらいに来たのか忘れましたが

その時にA君の姿を上から見ました。


痩せ気味の幼い感じの、息子と同じ制服を着た男の子。


とても嬉しかったです。


息子と仲良くしてくれるお友達。

本当にありがとう、心の中で話しかけました。


息子はA君とはその後、大きなショッピングモールや近くの繁華街など、事あるごとに

遊んでいました。


息子が退学してしまった後も、遊んだそうです。


仲良くしてもらっているようで本当に嬉しい

です。


彼とは喋ったこともないし、直接近くで

顔を見たこともないですが、心を病んでしまった息子が学校に行く支えにもなったのでは、と思います。




しかし、A君の存在をもってしても、

息子は調子の悪い時は、どうにもなりませんでした。


時には、

何かすごく疲れ切った様子で帰ってくると、

翌日、なかなか支度をしないことが多く、

その度に本当に気が気ではなかったです。


半年ほど前に通い始めた心療内科では、

双極性障害」と診断されていたのですが、

鬱状態の時には、とにかく人目が怖く、

大勢の人のいる学校という場に通うのは

辛かったと思います。



それでも朝決まった時間に起こし、

ご飯を食べさせ、着替えさせ、

時間割をそろえさせ(本人は前日に準備をするのは難しいようでした)、

部屋の前で待ちます。


10分くらいでしょうか。

「あと10分だよ。、、、あと5分、、、」


と声をかけながら待ちます。


なかなか出てこないときは

「今日は行きたくないのかな?」

と不安になりました。


でも我慢、、平静を装って待ちます。


やっと出てくると、決まって

「行く前にコンビニに行って欲しいんだけど」

と言うので、車を途中のコンビニの前に止めて、彼の買い物が終わるのを待ちました。


そこから学校まで25分くらい。


運転しながらも彼の様子をうかがいます。


普通の時。

不機嫌な時。

そして、「今日、休んでもいい?」

と言う時。


彼の顔色ひとつで安心したり、地獄に落ちたり。


そして、息子がコンビニに寄って買い物する時間を織り込んだうえでの出発時間。

始業前の朝の時間に教室にいるのは苦手な息子は始業ギリギリの到着を好みました。


なので始業3分前に校門前に車を止められるように運転します。


早く着くのは嫌、かと言って1分でも遅刻してしまうと「もう行かない」または

「次の授業から登校する」。


この時間ぴったりに学校に着く運転の仕方を学んだのはペーパードライバーの典型で、

運転は子供が幼い時に、急病で病院に運転して行かざるを得ない時しかしない、


普通に運転するだけで車をどこかしらにこすってしまうほど運転の苦手な私が

この息子の不登校を通してでした。


追い越し、車線変更、激しい通りの運転。


夫は驚いていました。


それくらい、必死だったのです。


学校に行きさえしてくれれば。


そのためだったらなんでもしようと思いました。


いえ、意識はしていませんでした。

必死でした。

意識する間さえなかったのです。


(続きます)