一人は発達障害、もう一人は不登校のち中退、でもきっと大丈夫

上の子は発達障害、下の子は不登校のち高校中退しました。でもきっと大丈夫。

高校中退した息子のこれまで(28)

遅刻する日もあり、それでも何とか

だましだまし登校させることができれば

万々歳。


編入して5ヶ月。

11月頃でしょうか。


けれども、息子の様子が危うくなる時が

またやってきました。


朝起こした時に


「、、、、、、、、、、、。」


漫画でいうと「どよーん」という文字が

バックに描かれていそうな感じでしょうか。


あぁ、やってきてしまったかもしれない。

「不穏」、だ、、、。


さーっと血の気が引いていくのが自分でも

わかります。


それでも、普段通りに支度をさせようと

声をかけます。


「今日休んでいい?」


青白い顔で聞いてきます。


、、、、、、、、、、、、


「いや、コンビニで〇〇カード(スマホゲームに課金できるカード)買ってあげる!

行こう!?」


明るく言ったつもりでも自身の声が上ずっています。


(なぜ?

調子よく行っていたのに。

一体何が悪いんだろう?)



彼に聞いてみます。


「学校で嫌なことあった?」

 

しかし、彼が言うには


「クラスや友達には全く問題ない」


そうです。


けれども、集団がいると、自分の悪口を

言われている気がして仕方ない。 


頭では、実際そんなことないとわかっていても、

どうしようもできない」と。


「とりあえず行こう!

どうしても調子悪かったら迎えに行く。

行くだけ行ってみよう!」


努めて明るく冷静に言ったつもりが、

動揺して声は裏返り、手の先まで冷たくなってくるのが自分でわかります。


、、、結果この日は自宅ドアから2分のところの駐車場まで連れて行くのに成功しました。


運転して校門まで乗せていき、

降ろしてしまいさえすれば良いのです。


、、、この日は綱渡り的にドキドキしましたが何とか乗り切ることができました。



後ほど彼が言います。


「、、、あの時無理矢理連れて行ってくれなければ二度と学校に行かれなかったわ」。



、、、?


二度と、学校に行かれない?


悪口を言われていないのがわかっていても

意志の力で誤って思い込みを拭えず、


大勢の人が怖くてたまらない。


しかし、二度と行かれないほど怖いとは?



、、、彼の内面で起こっていることを

考えれば考えるほど混乱し、恐怖に

全身を支配されそうになります。



心療内科では、薬を換えるか増量するなど

してもらったと思います。




数日後の11月の半ばには、

地方のホテルに泊まり込んでの英語学習を

目的とした学校行事があります。


これにきちんと参加できるかが大きな心配事でした。


(もし行くことが出来なければ

本格的に不登校になってしまう、、、)


大丈夫だろうか。


不安になりながらも、

夜は早く寝かす。


朝は決まった時間に起こし支度をさせコンビニで好きなものを買ってあげ、学校まで送っていき、

帰りは駅まで迎えに行き、またコンビニに寄る。


そんな日々を繰り返していました。


そんな中、とうとう

「イングリッシュキャンプ」と呼ばれる

泊りがけの行事の日の朝がやってきました。



(続きます)