一人は発達障害、もう一人は不登校のち中退、でもきっと大丈夫

上の子は発達障害、下の子は不登校のち高校中退しました。でもきっと大丈夫。

高校中退した息子のこれまで(37)

高校受験を機に

精神疾患になってしまった息子、1つ目の高校を中退、編入した2つ目の高校は

とにかく、だましだまし、お小遣いや食べ物をツールとして使い、

ほぼ毎日車で送って、通わせました。


それでも相当しんどかったです。


1つ目の超進学校の時には、軽くからかわれて息子が登校できなくなってしまっても


「それが乗り越えられないなら大学受験も

乗り越えられない」


からかわれて傷ついたのは事実だから

からかいをした生徒に謝ってほしい、

と伝えても

(別に相手の子を責めるつもりはありませんでした。軽くからかっただけのつもりだったのでしょう。その一言で息子が納得して登校できるならそうしてもらいたい思いからお願いしました)


「そうさせるつもりはない」

「保護者も生徒も刺激したくない」


「それより、早めに通信制高校などに

通う方を勧めます」


など言われ、対応に誠意が感じられなかったのですが、


編入した学校は違いました。


全日制の普通科でしたが、

とてものびのびとした校風で、

(偏差値は65くらいと前のところより少し下でしたがそんなことはどうでも良く、とにかく、

高校生活を普通に送って欲しかったです)


いじめはぜったいだめ、という指導を徹底しており、学校の雰囲気はとても良かったです。


男子校のおおらかな感じも手伝って、

健康でさえあれば好きなことも勉強もして高校生活を楽しめる学校だと思いました。


中学3年までは、ひょうきんなお笑いキャラだった息子だったのが、


人が変わったように怖気付き、

「悪口を言われているような気がする」

「人目が怖い」


と登校できそうにない日も多く、色々なご褒美で

釣って車に乗せる。


帰宅後は食事の時間、入浴、就寝時間まで


全て声をかけ(そうしないと制服のまま寝てしまう)、朝の支度もなんとかさせ、

1限からの登校が無理なら、2限、それでもだめなら4限、5限、、、とじっと待ち、

支度ができるとすぐに車で送って行きました。


そこまでしてこだわった高校への登校です。


新学年になり、クラス替えで、本人にとってあまり知った顔がいなくて、


行きにくさを本人が感じたとしても


「大丈夫、すぐ慣れるよ」

「最初だけだよ」


とにかくおだてて何とか車に乗せ

門の中まで乗り入れて下ろす。


必死で連れて行きました。



しかし、4月も終わりに近づく頃、

雲行きは怪しくなります(もうとっくに

怪しかったのですが)。


行かれない日が続きました。


そして、運悪いことに、ゴールデンウィークに突入してしまいます。


でも、まだ私達は楽観的で、

数日くらいなら休んだとしても、また

一年生の時のように登校できるように

なるだろう。


そう思っていました。

夫婦と母と、知り合いのアマチュア

オーケストラのコンサートに出かけ、

買い物をして、連休を楽しむ余裕さえありました。



そして連休明け。


もはや1日も行かれなくなってしまいました。


当然、登校の支度をしない息子に声を

荒げ、時には、私自身感情のコントロール

できなくなり、涙声で怒鳴り続ける。


苦しくて、たまらなかったです。


たまたま全国的に有名な神社が同地域にあり、


そちらにご祈祷をしてもらいに行くことも試しました。

 

同地域と言っても車で数時間。


何とか息子をなだめて、これまたお小遣いを

あげるという約束で連れてきました。


大きな山の神社です。

各方面から、大勢の人がお参りをしに

やってきています。


部活の試合の勝利を願うらしい、ジャージ姿の女子中学生の団体も。


あぁ、息子も中学時代運動部だったなぁ。


懐かしく見ていると、、、



急に息子は不機嫌になって怒鳴りだしました。


「!何してんだよ!」


意味がわからず聞き返します。


「団体が来る!」

「こっちを見て笑っている」


誰もあなたのことを見ていないよ?

と言ったのですが、


全身で恐怖をあらわにしています。

こちらがびっくりしている間に


走っていなくなってしまいました、、、。


夫と探します。



夫と連絡を取り合いながら、、、

どこかへ行ってしまうと危ない。

一応山の中です。



見つかりました。

行き先はトイレです。


ドア越しから夫と声をかけます。


ご祈祷が始まる時間だよ?


「あいつら(女子学生の団体のことです)は

いない?一緒に祈祷を受けるなら嫌だ」


15分、20分、、、


予約の時間が迫ってきます。


仕方なく、窓口で、予約を次にずらしてくださいとお願いしました。


40分くらいでしょうか。

なだめ続けて


やっと出てきました。


そして、祈祷の場所に向かいます。

逃げないように両側を夫婦でガードします。


しかし、例の女子学生たちがご祈祷を終え出てくるのとすれ違いました。



マズイ、、、



「もう帰ったって言ったじゃんか!!」


息子は大声で怒鳴っています。


、、、とにかくご祈祷を受ける前にヘトヘトになってしまいました。


待合室には大勢の人がいましたが、

若者ではない限り、その時はいたって平気でスマホを見ていました。


「どうして若者だけ怖いんだろうな?」

本人も不思議がっていました。


とにかく、そんなエピソードがありました。


(続きます)