一人は発達障害、もう一人は不登校のち中退、でもきっと大丈夫

上の子は発達障害、下の子は不登校のち高校中退しました。でもきっと大丈夫。

高校中退した息子のこれまで(41)

前回の続きです。


愛知県を旅行してきた息子、


「今豊川にいる。

帰りは◯時頃、、、」


とのメッセージがきました。


すかさず返信します。

「学校には行かれそう?」


彼の返信はこうでした。


「ごめん。それは無理」



、、、、、、、、、、、、、、、

やはりダメだったか、というショック、

やるせない気持ち。


けれども半分は諦めていました。

これでもう、ほぼほぼ中退となることも

予想がつき、半ばせいせいとさえ

感じました。


やるだけのことはやったからいいかな、とさえ思えました。




駅まで車で迎えに行きましたが、

彼は帰りに余ったお金で買った参考書でずっしりと重い紙袋を手にしていました。




、、、紙袋いっぱいの参考書。


それを見て夫は怒り出しました。


「旅費が余ったのになぜ返さない?!」


実は「余った旅費を好きに使っていい」

という条件を出してやっと行ってくれた

旅行だったのです。

夫には細かいことを話すと反対されるため

わざわざ伝えなかったのですが、、、。


その旨説明し、また謝りもしました。


当然ですが、往復の交通費、宿泊代、

食事代、それだけで結構なものになりました。



でも旅行に行くことで視野が広まり

また登校する気になってくれたら、、


霊能者の方のアドバイス通り、

「旅でまた学校に行く確率が7割」ならば、、。


そんな願いをかけての出費でしたので

惜しくはありませんでした。


どちらにしろ、これ以上欠席が続いたら

留年確定なのです。


留年してまで彼は学校に在籍しようとは思わないでしょう。


まさに「最後の賭け」だったのです。



しかしその賭けも終わり、

先が見えてきました。


息子は学校に戻るつもりはないのです。

誰に何をされたわけではない、

単に「人の視線が怖い」のです。


そう、精神疾患なのです(診断名は双極性障害ですが、統合失調のような症状もありました)。


心療内科に通っても、なかなか良くなっているようではありません。


だから登校などできないのだと、私は

認めてきませんでした。


だから、


視野が広まれば、

ほんのちょっと本人が見方を変えれば、

過去のトラウマを解消すれば、


「登校できるはず」

と思い、登校するようずっと言い続けてきました。


でも、その時点で無理だとわかりました。


絶望しているのですが、

清々しくもある、


一種の諦めのような気持ちでした。


(続きます)