一人は発達障害、もう一人は不登校のち中退、でもきっと大丈夫

上の子は発達障害、下の子は不登校のち高校中退しました。でもきっと大丈夫。

高校中退した息子のこれまで(26)

前回の記事の続きです。


編入した高校での二学期が始まりました。

仲間もできて、調子よく行かれ始めたかな?

とホッとしていた矢先、席替えで一番前の席を自分から希望したにかかわらず、

いざ前の席に移ると、


「後ろで何か悪口を言われているんじゃないか」

と感じ始めて、登校できなくなってしまいました。


しかし、学校側の配慮で、再び後ろの席に

してもらうことができ、一週間ほどきちんと登校できない日が続きましたが、

なんとかまた、元の生活に戻ることができました。


彼が学校に行かれなくなる前というのは、

気配でわかります。


表情は暗くなり、生気がなくなります。


休みの日もずっと寝ていたり、横になってスマホを見ているようになります。


それでも彼なりに「鬱を回避する」努力は

するのです。

、、、例えば、市のジムに行って運動をする、

ゲームセンターに行き、身体を動かす系のゲームをする、、、。


しかし、上の、席替えの時の鬱状態

ひどかったです。


明日は月曜日、学校、という日曜日の晩、

「ゲーセンに行ってくる」と自転車で

近くのゲームセンターに行った彼ですが

私の携帯にメッセージがきます。


「体が動かなくなって、今ゲーセンの

ベンチに座っている」


「迎えに来られる?」


という内容を見て、気が動転しました。


動けない?


動けないとは?



大慌てで夫を呼び、二人で車に乗り込もうとしているところ、

本人が自転車で帰ってきました。


よかった。帰れたんだ。


と安心するも、彼はそのまま、

自室の布団へと倒れこみ、動きません。


夜の8時頃です。


毎晩、8時には入浴させ

(昼夜逆転しがちなので登校できるよう早め早めに色々させます)ますが、


この日は、お風呂に入って、の声かけに「わかった」との返答もありません。


部屋に行き、声をかけます。


「お風呂だよ!入ろうよ!」


しかし、、彼は動けない。


夫と二人で脇の下を支えて

「いっせーのせー!」

と二人で声を合わせて立たせて、バスルームまで連れていきました。


、、、私は内心、恐怖に震えていました。


動くのが億劫、何をするのも面倒、、


そんなこと自分だってよくある。


、、、けれども、「動きたくない」

と「動けない」は違う、、


彼が、ゲームセンターのベンチで

「動けない」と連絡してきたとき、


私は血の気が引くような感じでした。


この病気の計り知れない奥底の深さ、

、、

得体の知れない怖さ、、、


自身の身体さえ動かさなくなってしまう、


、、、


この時、彼の病気の重さ、

この病気の深刻さを


身をもって知ったのでした。


(続きます)