高校中退した息子のこれまで(35)
前回の記事、、息子ともみ合い、携帯ショップで思い直し、携帯の解約をやめたのは
3月、学年も終わろうという時でした。
梅の花が咲き、空気も緩み、
気持ちの良い春の季節がやってきたはずなのに、心はざわざわと落ち着かず、時には沈み、季節とは裏腹です。
それでも、息子はなんとか、進級することができたのです。
担任の先生との学年最後の面接時に
厳しい面持ちで伝えられました。
「1年生は、編入ということも考慮し、
なんとか進級できましたが、
2年生はこのままだと留年必至です。
よろしくお願いします。」
保護者会ではにこにこと温和そうで
人当たりの良さそうな先生でしたが、
正直、熱意のようなものはいつも
感じられませんでした
(でも保護者が
教師に求める「熱意」とは、なんて身勝手な
ものかと思っています。「熱意」や「誠意」を持ってはいないけれど、きちんと勉強を教え、生徒を指導している先生から見れば、
これ以上求めないでくれ、と言われそうです。
そう言ったものは、元々の人間性、、のようなものから自然とにじみ出てくるもので、
こちらが求めたから誠意を持ってくれる、と
言うわけではなく。
だから、熱意と誠意と愛のある先生に出会えた時には宝物を見つけたみたいに
嬉しくなりますね)。
しょんぼりと面談の教室を後にして
帰ります。
頑張って出席できた2学期後半とは
打って変わって休みがちだった3学期。
新学年に進級できたものの、
きちんと登校できるのか。
深夜のオンラインゲームに自分で歯止めを
かけて自身をコントロールできるのか。
不安でした。
それでも、春休みに新学年の教科書を眺め、
「勉強しなくちゃな」と
机に向かっている息子を信じたい気持ち
でした。
そう、でも、精神疾患は、ギリギリの
淵につかまっている私達を
奈落の底に突き落とすのです。
心を病むことは、当たり前の日常を
壊してしまうのです(続きます)。