一人は発達障害、もう一人は不登校のち中退、でもきっと大丈夫

上の子は発達障害、下の子は不登校のち高校中退しました。でもきっと大丈夫。

高校中退した息子のこれまで(10)

前回の記事https://www.joyjoytree.site/entry/2019/01/22/010442

の続きです。


彼にとっては不本意な高校に入学することになった息子、


制服採寸の日に突然車を降りていなくなって

しまいます。


探して探して、、、諦めかけた時に

本人の携帯から連絡があり、無事に採寸を終えました。

帰宅したのはもう夜。ヘトヘトに疲れてしまっていました。

それでも、「高校には行ってくれるだろうな」

と半ば安心していました。


しかし彼は、その後の、二回の入学前登校日を休んでしまいました。


1度目は説明会。いわゆる顔合わせです。

「行かない」と言うので、「行かなければ困ることになる」と半分軽いこらしめのつもりで放っておきました。

後で反省すると思ったのです。学校には休みの連絡を入れました。


そして2度目。この日は教科書購入です。

嫌々な本人、なんとか中学の制服に着替え、

自宅そばのバス停まで連れて行くことに成功。


そこで「〇〇シャンプー買って」と言われました。ちょっと高めの敏感肌用シャンプーで

彼はその時ストレス性のフケが出る、としきりに言っていましたが「まず病院に行こう」と言って聞き入れてあげませんでした。

すぐに「いいよ」と言ってあげればよかったです。

しかし我が家では家計は夫が管理しており、レシートを見つけては細かく追及され、また、以前子供にゲーム攻略本を買ってあげた時、すごい勢いでキレられたのでトラウマになっていました。


、、、すぐに「うん、買おう」と言っていれば、彼はその日の登校日に参加し、顔見知りも出来、あのような事が起こり、行かれなくなることにはならなかったのでしょうか。


「あ、そ!帰るわ!」

シャンプーをすぐに買ってもらえないとなり、

腹を立てて自宅に走って戻ってしまいました。


バスは30分に一本、、、

連れ戻す時間はない、、、

その後仕事にも行かなくてはならない、、、


教科書購入だけなら、と思い一人で行くことに

しました。


、、、高校のある最寄りの駅に着くと、大勢の新入生達が道いっぱいに歩いています。


教科書のたくさん詰まった紙袋を下げて帰ってくる子もいます。


お母さんと一緒の子、一人の子。


一人でいる親は私だけでした。


やるせない気持ちになりました。


事務所に本人欠席の旨を話すと、職員室に通してくれました。

そこにいる先生に事情を話しました。


どうしても行きたかった高校が繰上げ合格待ちとなり、何週間か待った後、不合格となってしまい落ち込んでいます。前回に続き今回も足が向かないようで、、

どうしたら良いか困っています、、、。


すると、担当の先生は、奥に行くと色々書いた資料を持ってきてくれました。


最新の大学合格実績でした。

息子の行きたかった高校の付属大学には(学校の生徒数が多い事もありますが)100名?150名?

とにかくとても大勢の合格数が書かれています。


さすが進学校

感心しました。そんな高校に入れることになったのに、残念がっている息子、、、


先生が説明してくれました。


「息子さんの行きたかった高校の付属大学にこれだけ合格しています。

気持ちを切り替えて頑張れば、きっと入れますよ」

と。その言葉に希望がかすかにみえたように 

感じました。


、、、

その後数十キロはあるだろう教科書の入った紙袋を引きずるように持ち帰りました。


半端なく重く、さすがに一人ではきつかったです。

帰りのバスの中で、情けなくて少し泣きそうになりました。


それでも、帰宅して先生にもらった大学合格実績の紙を息子に渡して伝えます。


「担当の先生がね、〔今から頑張れば〇〇大学にも入れる]って。これから頑張ればいいんだよ!」


それを聞いてからの顔色が少し変わったように見えました。

そうです。彼もわずかに希望の光をそこに見たのです。

その日から、入学する高校の大量の宿題(単語集の暗記、読書感想文、ドリルなど)に一生懸命取り組む姿が見られました。


夫と「良かったね」と顔を見合わせていました。


そして、入学式の日がやってきました。


きちんと起きてくれるのか。

支度は間に合うのか。


前の日からドキドキヒヤヒヤと気を揉んでいました。


、、、でも、なんとか起きて、乗り気でない様子でしたが、ゆっくりゆっくりと入浴し、ドライヤーをかけて、支度してるのを見てホッと胸をなでおろします。


それでも、一つ妙に思えたのは、まるで動画をスロー再生しているかのような遅い、遅い動作。


身支度に1時間近くかかる、、、

それまでの彼には見られなかったことでした。


おかしいな?

、、、が「気乗りしないだけなんだろうな」と

思いました。


きっと大丈夫。

あとは友達ができれば。


私達は呑気で楽観的でした。


あのようなことが起こり、

苦しんで学校に行かれなくなるとは思って

いませんでした(続きます)