一人は発達障害、もう一人は不登校のち中退、でもきっと大丈夫

上の子は発達障害、下の子は不登校のち高校中退しました。でもきっと大丈夫。

高校中退した息子のこれまで(11)

前回の記事https://www.joyjoytree.site/entry/2019/01/24/055516の続きです。


入学式の日。


制服採寸の日も途中で車を降りて行方不明になってしまったくらい嫌々。


二回あった準備登校も両方とも欠席。


果たして入学式に行ってくれるのか。


しかし、二回目の準備登校の日に先生にもらった

大学入試合格実績の紙を見せて


「頑張ればきっと〇〇大学に入れる、と先生が言ってくれたよ。」


と声かけした時、わずかに顔色が変わり、


それから、頑張って宿題を片付けていたから、


きっと大丈夫。


願うように子供を起こし、見守ります。

すごく時間がかかりましたが、


支度が完了しました。


やった!


夫と私、息子の三人で車に乗ります。


あまりにもハラハラしたので4月というのに

薄ら寒い日にもかかわらず、私はワンピースの上に

羽織るセットのジャケットを着忘れてしまい、

薄いコートを着てぶるぶる震えていました。


会場に着きます。


息子は浮かない顔で、発表されたクラスの教室に向かい、ここで私達とは別れました。


入学式が始まります。二階までほぼ満席の広い広い体育館兼講堂の二階に席を取り、式の開始を待ちます。



、、、来ました。浮かない顔をして、虚ろな目で

入場してきます。


夫と顔を見合わせてホッとしました。


その後、各教室で保護者、生徒への配布物と説明。

担任の自己紹介。


非常に優秀な先生らしい。


息子はまだ、周りの誰とも話をしている様子ではありませんでした。


解散となり、教室を出るなり、重いかばんごと

私に渡して「持って」と言うので、

車まで持って帰りました。


帰りに神奈川から隣町に越してきた実母のところに

顔を出しました。

春休みの彼の荒れた様子に心配していたので

とても喜んでくれて、お祝いを彼に渡してくれました。


次の日は休みで、その次の日から高校生活が始まります。


この日、実母の家の玄関前で息子の制服姿を写真に

おさめました。


じっと考え込む表情に、暗い目つきの写真。


今思えば、この写真が彼のその先のいく先を物語っていました。


もう大丈夫。高校生活さえ始まれば。


やはり楽天的な私達夫婦はそう信じていたのでした。




入学式の翌日の1日の休みを挟んだあと、高校生活が始まりました。


まず最初は、オリエンテーション新入生歓迎会などがあり、本格的な授業は始まっていません。


入学式を入れて4日目の日のこと。


早帰りの時間割なのでその日も昼過ぎには

帰ってきました。


「お帰り」と言うと


「俺、もう学校行かねえわ」

と言い、部屋にこもってしまいます。


どうしたの?と聞くと、、、


数人のクラスメートにからかわれた。


やめろ、と何回言ってもやめてくれなかった。



、、、事の経緯はこうでした。


①息子、電車を一本逃し、遅刻してしまった。

②クラスは朝の会の途中だった。


担任に「遅刻した。おまけにそのネクタイの結び方はだらしないから、罰として後ろに立ってろ。」

と言われて、後ろに立っていた。

③帰り際、やっと話すようになり、つるんでいたクラスメート二人に「謝罪しろ!謝罪しろ」と

囃し立てられる。


何度も「やめろ」と言ったが聞き入れてもらえず、

ずっと囃されたままだった。




もう行きたくない。

あんな学校辞めてやる。



そう言ってその日は早々と寝てしまいました。


翌日。起こすけれど起きてきません。


声を何度もかけても出てきません。

何度も問答を繰り返し、「このまま放っておけば

さすがにまずいと思って登校するだろう」

と思い、そのままにしておきました。


「大丈夫だよ。またいつも通りの顔で行けばいいよ。」


「いじられたということはきっと親しみやすいって思われたからだよ」


などとフォローしましたが、無理でした。


そして、この事に際して担任に連絡をしたのですが、返ってきた言葉がある意味衝撃的でした(続きます)。