高校中退した息子のこれまで(17)
前回の記事https://www.joyjoytree.site/entry/2019/02/09/021311の続きです。
夫は休みをとって九州のお墓まで。
お墓のあるお寺の住職さんにお経を唱えてもらい供養をしました(掃除などは近くに住む義母の従兄弟がしてくれていたのでお墓自体は綺麗だったそうです)。
その頃の私は、というと、
「どうしても高校を卒業してもらいたい」との一心で別の高校に通うことを想定し、色々情報を集めていました。
あまり大きな声で言えませんが、
練習用として受験して合格した高校の校長先生が、私の母校の先生だったため(学校同士同グループの学校のため、その間で異動などがあります。)これは違法になってしまうかもしれないけれど、相談してみようか、、(確か編入試験は帰国子女のみでした)とさえ考えました。
今思うとあり得ないことを考えましたが、それくらい追い詰められていました。
毎日毎日、欠席の連絡をする。
最初は「行こうよ。きっと大丈夫だよ」と息子に登校を促していましたが夜中までゲームをしているので起きる気配もなく、起こすとキレていたため、諦めました。
朝8時半になると、携帯のアラームが鳴ります。
そして、私は学校に欠席の連絡をします。
そのアラームは楽しげな明るい曲でしたが、
今、その曲をアラームなどの通知音に設定しようとは全く思いません。
、、、きっと、当時の、悲しく重苦しい辛さを
また、身体で体験してしまいそうだから。
それでも、そんな中、情報を集め、
「編入を受け付けている高校のリスト」
をプリントアウトして、問い合わせを始めて
いました。
なので全く光が見えなかったわけではありません。
通信制高校という手もある。
とにかく、息子にとって良い方向の進路を探して動いてはいました。
、、、さて、九州へ移動中の夫の「今〇〇に着いた」という報告を、確認しながら
昼間でしたが、横になってうとうとしていました。
夢か現かわからない意識の中、
突然、手元の
「編入試験を実施している私立高校」の中のある高校に電話で問い合わせてみよう!と思い立ち、
起き上がり、すぐさま電話のところに立っていました。
その頃の息子は「女子の視線が怖い」(からかってきたのは男子で女子は何も関わりがありませんでしたが、小学校の時の塾で女子に陰口を叩かれ、傷ついたそうです)とのことで私は「編入試験をしている男子校はないか」と登校圏内の男子校の、編入試験を探して、一覧表をプリントアウトしていました。
しかし、何十もあるリストの中良さそうな学校はなかなか見つかりません。
息子の学力と離れ過ぎている高校だと(通ってくれればどこでも良いと私達は思っていましたが)
目標を失うことで不登校になるおそれもある。
また、問い合わせてもほぼ登校していない息子には
受験資格となる単位がない。
共学でしたが、在籍高校と似たような偏差値のところもありました。問い合わせてみたところ、入学後数日しか登校していない息子は、
必要単位が足りず、編入試験を受けるのは無理そうでした。
、、、高校探しも難航していたそんな中、思い浮かんだのがその高校でした。
偏差値は7〜8ほど在籍校より下ですがかけ離れているわけでもなく、男子校。
そして、最寄駅の同じ沿線にあり、通学も楽そうです。
早速問い合わせてみます。
「編入試験についてお聞きしたいのですが、、」
教頭先生らしき方が対応されました。
からかわれたことで登校できなくなり、
入学後、ほとんど登校していないことを
話します。
、、、先方は何か考えられているようでしたが、
短い沈黙のあと、
「一度話を聞きに来られますか?」
との答え。
、、、ということは、必要単位が足りなくても、編入試験を受けられるということかな?
と跳び上がりたいような嬉しい気持ちでした。
ようやく現地に着いた夫にそのことを報告する
ととても喜んでくれました。
(続きます)